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都市人口は総人口の約42%(1995)を占め,アフリカでも最も都市化の進んだ国の一つであり,首都ダカールをはじめ,ティエス,カオラク,サン・ルイなどの都市が発達している。住民ではウォロフ族が最も多く,総人口の3分の1以上を占める。
次いでフルベ(フラニ,プール)族,セレル族,トゥクロール族,ディオラ族,マリンケ族などが有力な部族である。
セネガル,ガンビアを含むこの地域(セネガンビア)は,サハラ以南のアフリカでも早くからイスラムが普及した地域で,西アフリカとくに西スーダン地域のイスラム化の中心となった。13世紀から14世紀にかけてウォロフ族はジョロフ(ウォロフ)王国を形成し,当時西スーダンを支配していたマリ帝国の属国となっていた。
後,ジョロフ王国の支配はジョロフ,カヨール地方からワロ地方に及び,16世紀にはシヌ・サルーム地方のセレル王国まで及んだ。
現在は、都市化とともに部族間の交流が進み,深刻な部族対立はみられない。
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